日記,  認知症

認知症日記-20/55[2018/8/下旬2] 前の病院に行った!泥棒に入られた、みまもりサービスほか


★事実を正確に伝える為には本来ならば総てあからさまに書きたいところであるが、お世話になった介護関係者の方々や近隣の方々の個人情報の問題もあるので固有名詞は架空のものにせざるを得ない箇所があることを最初にお断りしておきます。


1. 毎の病院から電話

 母がここ何年も通ってきた徒歩圏内の個人病院のO病院
9種類の薬を処方されていることも知らず、
糖尿病寸前だから糖分を控える様に」と毎回言ってくれていたそうらしい、
認知症治療が優先になるから、と今後別の病院に通院させる、と会話をした。

直接、医師と話したかったが行った日が休診日だったので、会話は電話だった。

 落ち着いた口調の紳士的な会話を終えて切ったが、この医師には認知症を見抜けなかった。
 まぁ、「認知症あるある」が得意な母だからお医者さんの前では、
きっと大はしゃぎ。
「あたしはどこも悪くありません」
「九州の田舎では昔、電車なんか通ってませんから、歩くばっかりで。
そのお陰で足が丈夫になったと思ってます」
とか毎回同じ話をハキハキと喋ったんだろうと思う。


家族でも見抜けないんだから、数分間の問診だけではなかなか無理なんだろう、と最初は「とんだヤブ医者だ」と思ったが、初期ならそんなに簡単に見分けられないんだろう。
知れば知るほど、分かってくればくるほど、最初O医師に対して怒っていた感情はなくなっていた。
というか、もう毎日のことで忘れていた。

K病院に行くことを嫌がったり、
「あの医者は失礼だ」と、訳わかんないことを言ったりする、
母の変化に毎日追われていた。

O医師から電話がかかってきた。
以前、携帯で話したのでその時の着信を記録しておいてくれたようだった。
「お母さまがたった今、いらっしゃってまして」
「えっ、そちらにですか!?」
「はい、受診されるのは自由なので」
やっぱり、K病院は嫌なんだな。
しかし、それでもほんの何日か前に行ったばかりだ。

「お薬を下さい、って仰るので、
今は別の病院へ行かれていると聞いていますよ』と申し上げたら、
『息子に連れられて別の病院で話を聞いたりはしているけど、
お薬は貰っていない』と仰います」

えっ!?
7/27以来2週間ごとに我々家族が必ず一緒に連れて行き、
薬も薬局でもらってきていた。

「いえ、薬も貰ってきています」
「そうですよね。
そう思いましたので、お電話をさせていただきました」

わぁ、ヤブ医者って思って悪かったです。
いい人でした。

「申し訳ありません。
そのまま帰してください」
「それで、いいですね」
「はい、お手数をおかけします」

この日、しばらくしてO医師に電話を入れた。
先ほど連絡をくれた御礼と、母はどんな様子だったと問うた。

「お薬はあるはずですよ、
と申し上げました」
「ありがとうございます」
「そうしたら、『お薬はくれないんですね』と仰ってお帰りになられました

そもそも、「あたしはどこも悪くない」が口癖なのに、なぜ薬を欲しがるのか
本当に薬が無くなっていたのなら、
勝手にO病院へ行くことも考えられるが、
薬はきっちり2週間分出して貰っていた。

1日に何日分も飲んじまったということなのか!?

この晩、実家へ行くと、決まった場所にまだ薬はあった

O病院へ行っちゃ駄目だよ。
もうK病院に変えたんだからね」と言うと、
「行ってないわよ」と言う。


覚えていないのか?
シラを切っているのか?

もう真相がわからない。

あぁ、これからはこんなことばかりになるんだろうか?
母の言うことがまるで事実と異なっていても確かめようがなくなってしまったということなんだろうか?

次の日、帰宅すると留守電のランプが点滅していた。
この頃、家に電話してくるのはセールスか母だけだったから、
ドキっとする。

やはり母の声で、
来週のK病院、キャンセルしてください
というメッセージだった。

どうすればいいのか!!
認知症を診てくれないO病院に行っても仕方ないのに!
あくまでも頑な、性格にほとほと肉親ながら嫌になる。

再生が終わると、もう一件入っていた。
「やっぱり来週、K病院に行きます

はぁ?
自分で言い出して、自分で修正してるぞ。
どうしたんだ!?
何があった?

とりあえず行くというから、安心したが、
まったくの脱力

勘弁してくれよ・・・

2. 泥棒に入られた!?

数日後、携帯が鳴った。
また泥棒に入られたのよ
!?

今年の初春「泥棒に入られた」、と言って自分で警察に届け、
自宅を訪れた刑事さんと電話で話した。

これも
認知症日記-13/48 [2018/7/28〜] 前の病院へ行った、アルツハイマー を調べる、思い当たるあれこれ
で書いた。

半年で2回も!?
独居老人と狙われているということなのか?
それとも・・・・

何が盗まれたの?
通帳と、印鑑と
またか。

「銀行や郵便局には行ったの?」
「明日の朝、行ってくる」

翌日、昼休みに電話をした。
警察、銀行、郵便局に行ってきた」と言う。
そういうことはちゃんとやれるんだ・・・

夜にもう一回、電話をする。
「警察は来てくれた?」
「来ない」
えっ?
来ないのか、前回の刑事の名前をどこかに控えていたから聞いてみるか、という思いがよぎった。
母が届けるのは最寄りの交番。
そこから街の大きな「所轄」から前回は刑事さんが来た。
今回は来ない。

そもそもSECOMが作動しているから、留守中ということはないはずだった。
以前の母の説明だと、庭に入られて、自分が台所に行った隙にバッグごと無くなった、と言っていた。

そりゃあ、プロの泥棒ならそういうこともするだろう。
それにしても、そんなに何回も「通帳と、印鑑と」だけが盗まれるものか?

前回、刑事さんが近所に聞き込みもしてくれ、
念入りに家の中を調べてくれた結果、
「今回は事件にしない方向です」と言ったのは、
言葉にはしないが、母が紛失しただけなんじゃないか、ということを疑っていたっていうことなんだろう。

そして半年経って、また同じ人間から「盗難」の届出があっても、
警察は動かなかった。

きっと、警察もこういう事態に慣れているのかもしれない。
都内でも有数な高齢者比率が高い区」とこんなことがなければ知らなかったが、同じような訴えをする高齢者、認知症患者がけっこういるのかもしれない。

警察が「事件化しない」と判断したからにはそれ相応の理由があるはずだから・・・

春までは、月に一二回会って、一緒に出かけ、一緒に食事して渋谷とか新宿で「じゃあね」と別々の家に帰っていった。
「楽しかった。またね」
我々が帰宅する頃には必ず、留守電かメールでお礼の言葉が入った。

そんな普通の、ありきたりな親子の日々が突然崩れてきているような実感が襲った。
もう、「普通の」「あたり前の」会話、外出もままならないことになってきているんだろうか!?

3. 8月のみまもりサービス

 毎月下旬は郵便局に契約している「みまもり訪問サービス」の訪問日。

このサービスのことや、先月の模様は

訪問員さんが母と面談した様子を家族にメールで報告してくれる。
正直、普段は近所の2、3人としか交流していないから定期的に信頼できる人が来てくれるのなら、と契約したけれど月一では安否確認にならないし、
やはり「認知症あるある」で昔話ばかりを張り切って話すだけみたいだから、
現状の正確な把握には相応しくないと思い始めたいた。

実際にヘルパーさんなどに来てもらう事態になれば、
こういう緩い「見まもり」ではあまり認知症の母の役には立たないから、
解約も考え始めていた。
そもそも母の受け答えに信用がおけないのだから・・・

ところが今回、驚きのコメントがあった。
訪問員さんが母との会話から自由記入の欄に、
「今月、ご子息さまと日赤病院認知症の検査をされたと伺いました。そのお話を、ひとつ別の話題をはさんで、二度繰り返してお話しされていました」とあった。

そもそも日赤病院なんて大きくて遠い病院まで行くはずがない・・・!
しかし、自分で認知症の検査をしたと話している!
家族には絶対に認めないのに。

そして同じ話を短時間に2回も・・・

あぁ、確実に認知症がずしっと歩みを進めている

(手尾広遠)


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